「ホテルオークラ京都」は京都市中京区、京都市役所の隣にあるホテルです。
2023年2月に実際に管理人が泊まりましたので、客室・朝食などを中心に宿泊レポートをお伝えします。
ホテルオークラ京都にお得に泊まるなら以下の方法があります。
なお、新しい「ホテルオークラ京都岡崎別邸」の宿泊記はこちらです。
ホテルオークラ京都の魅力
絶景を前に楽しめる朝食
ホテルオークラ京都の朝食は最上階のレストランで楽しむことが出来ます。
レストランはホテル東側に面しており、どの席でも京都の山々を眺められます。
天気の良い日にはこの通り、京都の東側の街並みを一望できます。朝食がより一層美味しくいただけて、活力が湧いてきますよ。
地下鉄駅・地下街直結の好立地
ホテルオークラ京都は、地下鉄東西線「京都市役所前駅」・地下街「ゼスト御池」と直通通路で繋がっています。悪天候でも気にせずに楽々と移動が出来ます。
連泊の場合、ここを拠点すれば京都を効率的に巡れます。
ゼスト御池はスーパー、パン屋、飲食店、本屋、ドラッグストアといった店舗があり、日常生活で使う物は揃います。必要な物があるときに、ふらっと部屋を出て用事を済ませられて非常に便利です。
シャトルバスでホテルと京都駅を楽々移動
京都駅からホテルオークラ京都へ直接向かうには、シャトルバスの利用が大変便利です。シャトルバスの定員は9人なので、事前予約がおすすめです。
送迎シャトルバスを京都駅から乗車する際は、京都駅の中央口(北口)近くにある「セレマビル」1階のウェルカムラウンジに向かいましょう。そこのカウンターで受付を済ませばスムースに乗車出来ます。
ホテルから京都駅に向かう際にも、フロントで予約すると安心して乗車出来ますよ。
運行時間が変わることがあるので前もって確認してくださいね。
ホテルオークラ京都について
ホテルの概要
ホテルオークラ京都は、1888年に創業した歴史あるホテルです。きめ細やかで洗練されたおもてなしの姿勢は高い評価を得ており、2023年には「フォーブス・トラベルガイド」に7年連続で「推奨」を得たほどのものです。
住所 | 〒 604-0924 京都府京都市中京区河原町通二条南入 一之船入町537番地の4 |
客室数 | 321室 |
チェックイン時間 | 15:00から |
チェックアウト時間 | 11:00 |
シャトルバスの有無 | 有り |
公式URL | https://www.hotel.kyoto/okura/ |
ホテル内は京都の風情とヨーロピアンテイストが融合した、落ち着きのある佇まいです。
地下2階、地上17階のホテルには、1~6階がレストランや宴会場などの付帯施設、7~16階が客室、最上階17階がレストラン等の構成です。
ホテルロビーや2階に繋がる階段は非常に重厚かつゆかしさがあります。ウェディング用の写真もここで撮影されています。ホテルに来た時は頻繁に見られる光景です。
京都には高い建造物が少なく、近隣にはオークラ京都よりも高い建物は無いので、高階層からの眺めは他に敵うものはありません。眺望で選ぶならここが一番です。
各階に停まるエレベーターは北側に3基あります。南側にも同じくエレベーターがあり、そちらは最上階や宴会場に通じています。
ホテルオークラ京都に似た、京都の情緒を感じられるホテルは「京都ブライトンホテル」などがあります。そちらの宿泊記もありますので、京都のホテル選びの一助となれば幸いです。
客室について
客室は、シングルルームを除いた客室は全てバス・トイレ別のセパレートタイプです。
客室タイプ | 広さ | 定員 |
---|---|---|
シングルルーム(非セパレート) | 22㎡ | 最大2名 |
スタンダードダブル・ツイン | 37㎡ | 最大2名 |
スーペリアダブル・ツイン | 37㎡ | 最大2名 |
コーナーデラックスダブル・ツイン | 53㎡ | 最大2名 |
ファミリールームA・B・C | 37~67㎡ | B:最大4名 A・C:最大3名 |
エグゼクティブダブル・ツイン | 37~47㎡ | 最大2名 |
スイート | 67~227㎡ | 最大2~4名 |
東山の眺めを楽しみたい方は、東側ビュー確約のお部屋を予約してください。
ホテルのアクセス、立地
先ほどもお伝えしたように、地下鉄東西線「京都市役所駅前」と地下街「ゼスト御池」に地下で直結し、雨に打たれたり風に吹かれたりすること無く楽々移動できる好立地にホテルオークラ京都はあります。
「ゼスト御池」には飲食店、コンビニ、ドラッグストアやスーパーが揃い、買い物で困ることは全くありません。
南に歩けば繁華街の四条河原町、西に移動すれば鴨川や文化が香る東山と観光の拠点としても最適です。
JR京都駅からは、先述のシャトルバスもしくは地下鉄やタクシーをご利用ください。
客室の紹介
スーペリアダブル
今回宿泊したのは、10階北側のスーペリアダブルです。
7階から16階までの客室フロア中央部は吹き抜け構造となっています。アールデコ調の装いの明るい廊下と相まって開放感があります。京都では似たような吹き抜けのあるホテルとして、ブライトンホテル京都やセンチュリーホテル京都がありますが、それぞれ異なる趣がありますね。
各ホテルの宿泊レビューを下記の通り記していますので、京都のホテル探しの一助としてご利用ください。
7階には源氏物語をモチーフとしたステンドグラスが配されています。
バブル期前後に建設されたホテルはどこも装飾が凝っており、本当に非日常の雰囲気があります。
客室廊下の調度品も凝っていて贅沢な雰囲気です。「ホテルオークラ京都岡崎別邸」も調度品と照明を組み合わせて瀟洒な空間を生んでいましたが、オークラ京都の方が優雅さは上だと感じます。
好みの問題ではあります。
さて、今回のスーペリアダブルは北側のお部屋でした。
左側が入口、右のドアを開けるとバスルームがあります。
ベッドのある部屋に至るまでの通路にバスルーム、クローゼット、姿見があります。廊下からは直接音が室内に入り難いL字型の通路です。しかし、通路が短いために効果はやや薄いように感じました。
バスルームは洗面所、シャワールーム、バスタブ、トイレがまとめられています。清掃が行き届いていて清潔感があります。
古き良きがっしりとした作りです。ただ、流石に古く、改修の必要を感じるところがいくつかありました。リニューアルはお金が掛かるので大変かもしれませんが、ご検討いただきたいところです。
ちょっと古めのシティホテルに配備されている、テレビの音をバスルームに流すスピーカーがここにもありました。テレビにFireTVを接続してamazon musicを流すのが私流の楽しみ方です。
浴槽は横幅がとても大きいです。身長183cmの私でも足を殆ど曲げることなく浴槽に座ることができました。奥行きはそれに比べると狭い感じがしますが、必要十分な大きな浴槽でした。
手すりがいくつかあるので、しっかりと掴んで入浴を楽しんでください。
アメニティは後述します。
姿見は非常に大きく全身を隈なく確認することが容易です。
姿見の向かい側にはクローゼットがあります。
クローゼットの扉が90年代風で素敵。
クローゼットの中にはバスローブ、ハンガー、消臭剤、ランドリーサービスの備品、ブラシ、靴ベラ、シューポリッシャー、そしてスリッパが用意されていました。
ハンガーは10個もあって十分すぎる数です。スリッパはフカフカタイプです。
ダブルルームは横幅が180cmもある大きなダブルベッドが特徴です。客室タイプは2種類ありそうで、今回は山吹色のような色合いの室内です。照明はやや暗めで落ち着きのある印象です。
天井照明はありませんが、デスク周りは照明やデスクライトがあって、仕事や勉強をする上では全くありません。空調は古い割に良く効き、稼働音もそれほど気になりません。
荷物置き場はファブリック素材が使われていて、荷物や設備が傷みにくい作りになっています。その下の引き出しにはパジャマが収納されています。パジャマはワンピースタイプです。
荷物置きの隣のキャビネットには、ティーアメニティ等が用意されています。電気ケトルは天板上に常設されています。
両開きの扉の左側には冷蔵庫、右側にはハードリカーや食器類があります。
冷蔵庫内にはおつまみ、ソフトドリンク、酒類が入っていました。新型コロナが以前より落ち着いて以降、冷蔵庫内の様相は異なりますね。拡充するところもあれば、撤去したままのところもあり様々です。
デスクにはテレビや様々な備品が置かれているので、やや賑やかではありますが、十分な作業スペースが確保されています。ホテル館内のレストランの広告、朝食用の注文用紙は空腹時だと目に毒です。
デスクライトがあって受験時の勉強やワーケーションに便利です。
公式サイトの客室紹介写真に写っているテレビとは違い、大きなテレビが設置されていました。三菱製の液晶テレビなので、向きが簡単に変えられます。背面のHDMI端子に直ぐに手が届くので、FireTVやパソコンと簡単に接続できます。
背もたれ・座面がメッシュの椅子の座り心地は至って普通です。座っていて蒸れないのは大きな利点です。
椅子は安っぽさが気になりました。
デスクの引き出しには有線LANケーブルとホテル約款等がありました。
テレビ下の収納には金庫が配置されていました。その隣にはちょっと古めの加湿機能付きの空気清浄機が置かれていました。
部屋の中央にあるテーブル上にはミネラルウォーターとウェルカムスイーツが用意されていました。お菓子は、ホテルオークラ系列の会員サービス「One Harmony」のロイヤル・エクスクルーシィヴ会員向けの物です。
北側の窓からは、京都の街を取り囲む山々が見て取れます。生憎の雨模様でしたが、時間が経つにつれて天候は回復していきました。山裾から山頂に向けて霧や雲が駆ける様子を眺められ、北側ビューも悪くはありません。
写真を見て後から気付きましたが、窓ガラスにスマホをくっつけて撮影したのですが、スマホがガラスに映っています。どうやら窓ガラスは二重窓になっているようです。通りで外からの音があまり入って来ない訳だと合点しました。
カーテンレールカバーが備えられ、しっかりと遮光されています。遮音性と相まって、静かな空間が確保されています。
客室紹介の最後は、ベッド周りを見ていきます。ベッドは前述の通り大きくて1人で使うには十分すぎる大きさです。程よい硬さがあってよく眠れました。
ベッドサイドテーブルには時計、電話、メモ帳、充電用USBタップや非常灯が置かれています。ベッドボードの照明スイッチは非常にシンプルで、操作に迷う事はありません。
オーソドックスな室内構成で過ごし易い客室でした。水回りを改修すると滞在の満足感はかなり上がると思います。
アメニティ
ティーアメニティは以下の通りです。
- 小川珈琲のドリップコーヒー
- ディルマの紅茶
- 緑茶・ほうじ茶
京都の老舗コーヒーメーカー「小川珈琲」が手掛けたホテルオークラ京都オリジナルのコーヒーはコクの深い味わいのある豆が使われています。持ち帰り用として1階でも販売されています。
それから、先ほどの写真にあったようにテーブルにミネラルウォーターが用意されていました。
次に、バスアメニティについて紹介します。ラメールのバスアメニティは、ホテル日航・オークラ系列で用意されるアメニティで、馴染みのある方は多いでしょう。
バスアメニティは以下の通りです。
- シャンプー・コンディショナー・ボディソープ(LA MER ラメール)
- 歯ブラシ
- 石鹸
- レザー
- ヘアターバン・コットン
- コーム
- ヘアブラシ
- バスソルト
- 綿棒
- スキンケアセット
2022年4月から環境保護の観点より、歯ブラシ・髭剃り・コーム・ヘアブラシについては連泊中は繰り返し使用されるよう推奨されています。
ホテルオークラ京都の朝食をご案内
ホテルオークラ京都の朝食は、「トップラウンジ オリゾンテ」のビュッフェ形式と、「京料理 入船」の和朝食の2種類が用意されています。
トップラウンジ オリゾンテはホテル最上階にあります。
ホテル東側の風景を楽しみながら朝食をいただけます。約22mもあるロングカウンターに約60種類の様々な料理が取り揃えられていました。
この高さからの眺望は京都で一番です。流れる雲から漏れる日光によって、外の景色は少しずつ変化していきます。
他のお客さんの邪魔にならないよう、用心しながら写真を撮らせていただきました。宿泊客で賑わっていたので、撮影できたのは一部。それらをご紹介します。
新鮮なフルーツ、ドライフルーツ、フルーツカクテルといった朝に嬉しい果物などが並びます。その近くにはサラダ類もしっかりと用意されています。
和の惣菜は、オクラのごま和え・茄子のおひたし・きんぴらごぼう・サツマイモの甘露煮・小松菜と油揚げのおひたし・だし巻き卵と馴染みのある食べやすい料理が用意されていました。
和食メニューはまだまだあります。湯豆腐と各種薬味、にゅう麵もありました。他には、焼き魚があり、この日は焼き鯖が提供されていました。
御飯は白米の他にも、お腹に優しい御粥も用意されていました。
洋食の他、中華料理があるのが独特です。
写真左にはスクランブルエッグ・ゆで卵・ソーセージ、写真右にはベーコン・小籠包・エビフライと朝からやや重たい料理がありました。
豚の角煮・厚揚げ田楽・ポリネシアンチキンと若い人が喜びそうなメニューもありました。
他には、ハッシュドポテト・フレンチトースト・ナンがありました。ナンはカレーと併せていただくと良いですね。
神戸のオークラではその場で作ってくれたので、ホテルオークラ名物のフレンチトーストは作り置きなのが残念でした。
ライブキッチンにて美味しいオムレツが提供されています。チーズ・ベーコン・オニオン・ツナ等などから選んで、お好みの具材を注文することが可能です。
スタッフさんから撮影許可を快く得られました。ありがとうございました。
チーズとベーコンを選択。綺麗な一品です。
出来立てのオムレツを口に含むと、シティホテルに来たと実感できます。
パンはとても種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまいます。全部食べたいところですが、一回の朝食ではなかなか難しいところです。食べきれなかった分はホテル地下のパン屋さん「パネッテリア オークラ」で様々なパンが販売されているので、そちらを利用しましょう。
料理の盛り付け例です。五穀米とカレー、各種サラダと和惣菜の盛り合わせで、割と良い組み合わせが出来たと思います。これだけで既にお腹いっぱいになってしまいました。
持ち帰り用のドリンクも用意されていました。コーヒーの他に、紅茶や緑茶などもあります。
食後のサービスはやっぱり嬉しいですね
海外の方も多く宿泊するためか、「如何にも京都」といった特徴のあるビュッフェではありませんでしたが、料理が多彩で選ぶ楽しさがありました。パンの品数は多数あり、欠品が出ると違う種類の物が出てくるほどでした。パン好きの方にはぜひお薦めしたいビュッフェです。
オリゾンテでのビュッフェはランチとディナーも営業されており、それらであれば宿泊客以外の方々も利用できます。ややお高いですが、ご検討ください。
「一休レストラン」を利用すると、ポイントが貯まるだけでなく、割引価格でお得に予約することが可能です。「トップラウンジ オリゾンテ」のページでご確認ください。
ホテルオークラ京都のクチコミ
各予約サイトにおける、執筆時点でのホテルオークラ京都の口コミやレビューを確認してみます。
予約サイト | 評価 | 口コミ |
---|---|---|
楽天トラベル | 4.65 | 楽天トラベルでクチコミを確認する |
じゃらん | 4.7 | じゃらんでクチコミを確認する |
一休.com | 4.69 | 一休.comでクチコミを確認する |
どのホテル予約サイトでも、非常に高い評価を受けています。ホテルスタッフのホスピタリティ、館内の設え・装飾について好印象のようです。家族旅行などで利用される方が比較的多くみられます。設備は経年や作りについて気にされる方がいらっしゃいますが、そこは清潔感でカバーしており概ね良い印象を与えています。
ホテルオークラ京都のまとめ
ホテルオークラ京都は、京の風情とヨーロピアンテイストが調和する、落ち着きとやすらぎに満ちたクラシックな佇まいのホテルでした。東山の情景と街並みを望む憩いの場所であり、ホテル周辺に点在する京都のならではの見どころもあって、充実した時間を満喫しました。
シャトルバス、市営バスそして地下鉄駅に直結しているなど観光の拠点としても最適です。京都観光においてお薦めできるホテルの1つです。
ホテルオークラ京都にお得に泊まるなら以下の方法があります。
- 重厚で静謐な空間
- 洗練された接客サービス
- 観光の拠点として優れた立地
- 改修が必要と感じる館内設備
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