「ハイアットプレイス京都」は、京都市中京区にあるホテルです。管理人である私が実際に宿泊しましたので、客室・朝食を中心に宿泊レポートをお伝えします。
お得に宿泊することが出来る、限定割引クーポンが配布されることがあります。忘れずにチェックしましょう。
ホテルの概要
開業から2024年までの間に提供されたサービスの内容が変わっています。都合上、撮影時期の異なる写真を使っています。ご了承ください。
「ハイアットプレイス京都」は、2022年4月に開業したホテルです。世界的なホテルブランド「ハイアット」に加盟する宿泊特化型のホテルであり、滞在するにあたって合理的に設計された設備が特徴です。
住所 | 〒 604-0862 京都府京都市中京区烏丸通夷川上る少将井町240 |
---|---|
アクセス | 地下鉄烏丸線丸太町駅6番出口から直ぐ |
部屋数 | 239室 |
付帯施設 | フィットネスジム、コインランドリー、ショップ&バー |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 12:00 |
電話番号/FAX | TEL. 代表:075-251-1234 |
ハイアット系列の宿泊特化型ホテルが大阪にも新規オープンしました。こちらも観光地のど真ん中という立地に重点を置いたホテルです。大阪にも予定をお持ちの場合、こちらも比較検討の際にお読みいただけると嬉しいです。
荷物の預かりサービスは、チェックイン前・チェックイン後のどちらでも利用できます。
ロビーラウンジには応接セットが多数設置され、宿泊客同士で歓談する光景が見られます。まるで外国にいるかのような感覚になります。
1階にはロビーラウンジ、24時間営業の売店、フィットネスジム、コインランドリー、レストランが備わっています。
ロビーラウンジにはネスプレッソマシンが2台設置されており、宿泊者は24時間いつでもホットコーヒーが楽しめます(この後でも述べますが、2024年夏季より紙コップが廃止され、客室内のマグカップ等を使う方式となりました)。
不定期ですが、夕刻になるとこちらのカウンターにてワンショットバーが営業されることがあります。
ショップ&バーのカウンターには、ワンコインのワインサーバーが新設されました。1杯が500円です。こちらも24時間いつでも利用が出来ます。
エレベーターフロアに向かう途中に、バーと電子レンジ(ちょうど上の写真の左側)が、フィットネスとコインランドリーが右側にあります。
フィットネスには、クロストレーナーやトレッドミルといった有酸素マシンの他、ダンベルやケーブルマシンがあります。こちらも24時間運営されています。
コインランドリーにはドラム式洗濯乾燥機が3台あります。インバウンド客が多く、利用率は高めです。
客室について
客室の全てが25㎡以上の広さで、トイレとシャワールーム(一部はバスルーム)が分かれたセパレートタイプです。
客室の種類 | 部屋数 | 広さ |
---|---|---|
キング(アクセシブル対応部屋含む) | 70 | 25㎡ |
ツイン(アクセシブル対応部屋含む) | 98 | 25㎡ |
ガーデンビューキング | 11 | 25㎡ |
ガーデンビューツイン | 10 | 25㎡ |
デラックスキング | 4 | 28㎡ |
デラックスツイン | 29 | 29㎡ |
プレミアキング | 2 | 35㎡ |
プレミアツイン | 12 | 36㎡ |
キングスイート | 3 | 47㎡ |
客室数は、離れのアネックス棟を含め239室(本館210室、アネックス棟29室)あります。グループでの旅行やビジネスの利用に対応出来る客室が用意されています。
アクセスについて
ホテルと地下鉄烏丸線の丸太町駅は直結しています。
地下道6番出口から地上に上がるとホテルに辿り着きます。雨に濡れる事は無いので、梅雨や雪の舞う時期にはベストなホテルの1つです。
京都御苑へは歩いて3分ほど、二条城も十分に徒歩圏内です。北へ歩いて直ぐの丸太町通りには、東西に向かうバスが出ており、移動に非常に便利です。
ハイアット会員「グローバリスト」の特典
ハイアットの会員プログラム、「ワールドオブハイアット」のグローバリスト特典は以下の通りです。
- アーリーチェックイン(繁忙期は利用できないことが多々ある)
- レイトチェックアウト
- 朝食無料(会員と同室の宿泊者分、大人2人までは確認済み)
- ちょっとしたお菓子(時期によって内容は変わり、夏は若鮎、それ以外は千寿せんべい、ピーナッツ太鼓など。置かれていないことがある)
当ホテルは、部屋のアップグレード特典は対象外です。
客室の紹介
標準的な客室である「キング」と「ツイン」をご紹介します。
キング・ツインタイプの客室
アースカラーで整えられた、静かな客室廊下を進みます。
室内ドアを開けると、客室廊下の雰囲気と同じく優しい風合いの空間が続きます。
ベッドエリアに至るまでに、姿見、荷物置き、各種収納、冷蔵庫といった設備が設置されています。
クローゼットエリアには、レール状のハンガー掛けに、ハンガーが8つ掛けられています。簡易的ですが、有効に空間が使われ部屋が広く感じられるので、私はこのタイプは好みです。
ハンガー掛けの下は、荷物置き兼収納です。セキュリティボックスはこちらに備え付けられています。
引き出しの中を確認するとパジャマ、靴ベラ、ブラシ、消臭剤にランドリーサービスの注文書等が入っていました。
パジャマはワンピースタイプです。肌触りの優しい、保温性のある布地が使われています。
荷物置き台の隣には、冷蔵庫などが収まったキャビネットがあります。
天板上には、以前は無料のミネラルウォーターがありました。それが2024年の夏季からは写真のように水差しが置かれるようになりました。各階にあるウォーターサーバーがエレベーター横にあるので、必要の際にはそちらで給水する仕組みです。
ハイアットグループ、特にハイアットプレイス京都やキャプション大阪では省資源の宿泊体験を目指しています。
キャビネット上段の引き出しには、グラス類、栓抜き、ティーアメニティが収納されています。
紅茶を飲むためのティーカップには取っ手が付いておらず、熱がカップ全体に伝わり熱くて持ち辛いのが難点です。新たに、1階のネスプレッソで使う白いマグカップが追加されました。紅茶やコーヒーを飲む際にはこちらを持って行きましょう。
このマグカップを持って、先に紹介したネスプレッソを利用できます。
下段は冷蔵庫です。写真のように、2Lのペットボトルであれば斜めに寝かせると収まります。
冷蔵庫の収まったキャビネットの隣にはさらに収納があります。ここには、アイスペールと電気ケトルが入っています。
ただ、この収納自体が気付きにくく、電気ケトルが無いと間違われる宿泊者さんが多いためか、キャビネットに事前に置かれることがあります。
また、上の壁側には電気コンセントや充電用USBジャック(type-AとC)が備わっています。
次に、テレビ周辺の設備を見ていきましょう。
液晶テレビは、ソニーのブラビアが採用されています。
テレビが壁に固定されており、HDMI端子への接続は難しいですが無理ではありません。
その代わり、ハイアット系列のホテルのテレビにはクロムキャスト機能が備わっており、スマートフォン等からミラーリングが可能です。アマゾンのプライムビデオやU-NEXTなどを楽しめます。
テレビ付近には電話機、そして充電用USBジャックがあります。電話機下の棚にはメモとティシューが置かれています。
写真にはメモ帳の隣に各種充電ケーブルが写っていますが、持って帰ってしまう宿泊客が非常に多かったため、現在では常備されていません。
そのため、現在は貸出品となっており、必要な場合はフロントで借り受ける流れとなっています。
基本的に、ホテルの備品で消えモノ以外は持ち帰れませんのでご注意を。
ソファベッド、テーブル、スツールは部屋の色合いにぴったり合っています。奥に見える加湿機能付きの空気清浄機はシャープ製でした。
3人が同じ部屋に泊まる際にソファベッドをベッドとして使うと、少々部屋が手狭に思えるかもしれません。
エアコンは静かでパワフルです。
レースカーテンとロールカーテンの2種類を取り入れています。完全遮光が可能です。
今紹介している部屋は、ロの字の内側に向いています。この位置だと、烏丸通の騒がしさがほぼ伝わって来ないため、非常に静かです。痛いと感じる日差しも無く、このホテルでは一番の位置だと思います。向かい側に客室の窓や民家が無いので、プライバシーが保たれていることも評価できます。
一方、烏丸通り沿いの客室は、夜中にバイクの音が気になることがあります。特にマフラーに細工したバイクの排気音は、二重ガラスでも音がしっかりと伝わってきます。
音が気になる方は、この客室は避けたいところです。
キングサイズのベッドは、適度な硬さのマットレスとゴワツキの少ないシーツの組み合わせでぐっすり眠れます。
ベッドボードには照明スイッチ、充電用USBジャック(type-A)と電源コンセントがあります。スイッチの操作はシンプルです。
ツインルームもベッドとサイドテーブル以外はキングルームとほぼ同じ構成です。従って、今まで記述した内容が当てはまります。
上の写真は西側向きの客室で、冬場でも日差しが強く感じられます。京都の街を眺めていると眩しかったので、直ぐにレースカーテンを閉めました。
続いて、ウェットルームを確認しましょう。
キング・ツインタイプのウェットルーム
ホテルは全室がバスとトイレが分かれています。ベッドがキングサイズの客室だと浴槽は無く、シャワールームのみの構成です。
キングルームの場合は、大体が広い洗面所です。ただし、部屋によっては間取りが異なり、若干狭いタイプもあります。
ツインタイプの洗面所は、浴室内に浴槽が設置されているためにその分だけ狭くなっています。
新しい設計のおかげか換気とガラスの曇り止めが効き、大きなガラスが曇ることはほぼありません。
洗面ボウルはやや小ぶりで水撥ねに気を付ける必要はありますが、使い辛いと感じる事はありません。
トイレはTOTOのウォシュレットで、フタの自動開閉機能無しの高機能タイプです。トイレットペーパーは薄いところは残念な点。
洗面台の下には、ハンドタオル、歯ブラシセット、鏡、ドライヤーにバスタオルが置かれています。
ドライヤーはパナソニックのナノイー発生機能が備わっているタイプです。ビジネスホテルと同等品です。
吹き出し口の透明プラスチック部分がボロボロになっていたりと、部屋によっては少々荒っぽく使われている事があります。
どう扱ったらあんなに擦り傷だらけになるんだろう。
シャワールームは、ハンドシャワーとレインシャワーの2種類があります。室内は窮屈には感じない広さがあります。
扉が浴室内に向かって開くので、外に向かって水が出てしまう事もありません。
バスアメニティは、フランス発のブランド「Ella Baché(エラバシェ)」のものです。海外のホテルや国内の高級ホテルでも採用されています。
肌の弱い私でも問題無く使えたので、敏感肌の人は安心して使えるでしょう。シャンプーだけではキシむ感じがするので、トリートメントとセットで使うことをおススメします。
amazonで「エラバシェ ヘアシャンプー 500ml & ヘアトリートメント 500mlセット」の価格を確認すると、5,000円(1本2,500円)以上もするお値段でした。楽天市場でも販売されています。
ツインタイプの客室のバスルームも併せて掲載します。こちらはシティホテルと遜色のない浴室です。
キングの客室にあったレインシャワーはありませんのでご注意ください。
浴槽は適度な深さがあって、少し足を曲げれば肩まで浸かれる大きさがあります。手すりがあるのは助かりますね。
以上が客室紹介でした。
2人以下で泊まるには十分な広さ、今風の設計と設備が過不足なく揃っている客室でした。音の点については、烏丸通のバイク音がほぼ聞こえなければ不満が出る事はまず無いでしょう。
アメニティ
写真を再掲します。ティーアメニティは、紅茶とほうじ茶のティーバッグ、コーヒー用のミルクと砂糖です。
室内には、歯ブラシセット以外のアメニティはありません。フロント横のアメニティボックスから必要な物を選ぶ方式です。
ボックス内には、子供用アメニティセット・ボディタオル・カミソリ・ヘアブラシなど。基礎化粧品のブランドは「肌美精」で、クレンジング・洗顔料・化粧水・乳液があります。
朝食
ハイアットプレイス京都の朝食は、1階のレストラン「THE KITCHEN」で提供されます。こちらは朝のビュッフェのみの営業です。
開業から約1年間は開業記念として宿泊者全員が朝食の無料サービスが実施されていましたが、2023年夏季に終了しました。現在は有料です。予約時に朝食付きプランを申し込むか、チェックイン時にホテルスタッフに相談しましょう。
ハイアット会員の「グローバリスト」は引き続き追加料金不要で朝食が提供されています。
白いカウンターにてレストランスタッフに部屋番号と名前を伝えて入場します。
料理は壁沿いのコの字および手前のカウンターに並びます。品数はそれほど多くはありませんが、素材の質は確かなもので、美味しいものばかりです。
飲み物は、冷たい飲み物として牛乳・デトックスウォーター・アップルジュース・オレンジジュース、温かい飲み物はコーヒー類、紅茶があります。
コーヒーマシンはコーヒー・カフェオレ・カプチーノ・カフェモカ・ココアに対応しています。
ドリングコーナーの隣には、ケロッグのコーンフレーク類が並んでいます。
パンは各種食パン、パンオショコラ、クロワッサン、ミニメロンパンとそこそこの種類があります。パンオショコラとクロワッサンは焦げない程度にオーブンで温めた方が美味しく食せます。
ヨーグルトは、プレーンヨーグルトに好みのソースをかける方式です。以前は1個ずつ小さい瓶に盛られていましたが、大変だったのでしょう、この仕組みに落ち着きました。
サラダ類はサニーレタスを始めとして、玉ねぎ・水菜・ニンジン・豆類・コーンなど4種類が日替わりで用意されます。写真では奥は分かりづらいですが、トマト・ポテトサラダ・スモークサーモン・ハムがあります。
ポテトサラダの上には燻製された何かがふりかけられており、スモーキーな食感です。
奥の冷蔵庫にフルーツがあり、こちらも日によって内容が変わります。撮影した日には、オレンジ・バナナ・ぶどうの3種でした。
温かい料理は隣のテーブルに揃っています。こちらも日によってメニューが異なります。
卵不足が解消した後に、卵料理のライブキッチンが登場しました。焼きたてのオムレツ、卵焼きをいただけます。
基本的にはソーセージ・スクランブルエッグ・きのこのソテーは固定のようで、ベーコンは無い日があります。その他はハッシュドポテト、最近では豚肉のソテーと温野菜も見られます。
温かい料理の隣は、和食、ご飯、カレー、スープのコーナーです。
和食として、焼き魚・煮物・和惣菜・卵焼きなどがあります。この日の魚は鮭、煮物は煮豆、惣菜は白和えと出汁巻き卵でした。
外国人旅行者が主とした旅行者と想定してか、和食の献立は少なめです。
意外や意外、漬物が豊富です。京つけもの「ぎおん川勝」の漬物で、美味しいぶぶ漬け(お茶漬け)が出来上がりです。
お茶漬け用のあられ、のり、わさびが側にありますのでお好みでどうぞ。このわさびは強いため、加減を間違えないようにしてください。
入れ過ぎたため、咽ながら涙目で食べた辛い過去があります。
朝食の盛り付け例です。中々に贅沢な内容だとは思います。
この記事では記していませんが、日替わりスープとして、ポタージュ・ミネストローネ・コンソメスープ・ポテトスープもあります。温かいスープがあると食が進みます。
予約サイトのクチコミ
ハイアットプレイス京都の、ホテル予約サイトでの評価や口コミを確認してみます。下記の口コミにはを中心に見ると概ね高評価のようです。
予約サイト | 評価 | 口コミ |
---|---|---|
楽天トラベル | 4.2 | 楽天トラベルのクチコミを見る |
じゃらん | 4.5 | じゃらんのクチコミを見る |
一休.com | 4.4 | 一休.comでクチコミを見る |
清潔感のある館内施設や客室、京都の様々な観光地に行ける立地、美味しい食事が特に高い評価を得ています。24時間利用できるコーヒーマシンは好評なのですが、紙コップが廃止されたことで不便に感じられる宿泊者もいらっしゃるようです。
ハイアットプレイス京都のまとめ
立地、設備が兼ね備わった非常に便利なホテルです。地下鉄駅に直結しているので、京都駅付近のホテルに泊まる事と同じ感覚で利用できます(地下鉄代はかかりますが)。
市街地中心から少しだけ離れているため、飲食店は少ないことが短所ですが、そこは旅程を工夫して補いましょう。
予算の都合やセールのタイミングに合えば、是非ともお薦めする京都のホテルの1つです。
お得に宿泊することが出来る、限定割引クーポンが配布されることがあります。忘れずにチェックしましょう。
- 清潔感のある館内設備
- 必要な機能がしっかりと備わった客室
- 地下鉄駅直結の、観光などに便利な立地
- 秋は料金設定が高い
コメント