「シェラトングランドホテル広島」はJR広島駅に直結したホテルです。
過日、デラックスキングルームやコーナーキングルームに宿泊した体験を元に、旅行サイトの評判や口コミの通りなのかも確認しつつレビューします。
広島駅周辺のおすすめするホテルについてまとめていますので、後ほどお読みいただければ嬉しいです。
- 新型コロナ対策感染症対策として、一部サービスが変更されている場合があります。ホテル公式サイトでご確認をお願いします。
- ブッフェレストラン「ブリッジ」は2022年6月下旬に新装オープンしました。
- 通常の部屋に比べ、コーナールームは間仕切りがあるので複数人での宿泊に向いている
- 名前の通り必ず角部屋なので、廊下や客室からの騒音の減少が期待できる
ホテルの概要
シェラトングランドホテル広島はマリオットインターナショナルグループに加盟し、株式会社A・I・C広島マネジメントが運営するホテルです。
住所 | 広島県広島市東区若草町12-1 |
アクセス | 広島駅新幹線口・広島空港リムジンバス乗り場から徒歩1分 |
部屋数 | 238室 |
部屋の設備 | 全室個別空調・テレビ・ブルーレイまたはDVDプレイヤー・冷蔵庫(有料飲料あり)・電気ポット・ミニバー・ズボンプレッサー・アイロン・ドライヤー ※部屋の種類に応じて違いがあります |
アメニティ | 石鹸(固形)・ハミガキセット・カミソリ・くし・ブラシ・ボディーローション・マウスウォッシュ・コットン・綿棒・シャワーキャップ・除菌シート・消臭スプレー |
チェックイン時刻 | 15:00(原則) |
チェックアウト時刻 | 12:00(原則) |
バリアフリー対応 | あり |
客室のタイプは以下の通り、9タイプあります。全室禁煙です。クラブルームは20階以上、デラックスルームは19階以下の客室です。
客室の種類 |
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デラックスキングルーム:35㎡ |
デラックスツインルーム:35㎡ |
デラックスコーナーキングルーム:40㎡(このページでレビューしています) |
デラックスコーナーツインルーム:40㎡ |
クラブキングルーム:35㎡ |
クラブツインルーム:35㎡ |
クラブスイート |
クラブコーナースイートキング |
クラブコーナースイートツインルーム |
宿泊費は近隣のホテルよりお高めです
立地やアクセス
JR広島駅北口(新幹線口)から遊歩道で徒歩1分の場所にある、駅直結型のホテルです。遊歩道は屋根があるので、雨に打たれること無くホテルの2階エレベーターホールまで移動できます。
駐車場について
ホテルから徒歩1分のところに「アクティブインターシティ広島パーキング」があります。チェックアウト時にフロントで駐車チケットを購入すれば1泊当たり1,500円で駐車出来ます。
荷物がある場合は、一度1階の車寄せで荷物を降ろす必要があります。
デラックスコーナーキングの紹介
今回は14階の南東向きのコーナールームが用意されました。室内の広さは40㎡で、通常のデラックスルーム(35㎡)よりも若干余裕のある空間です。
仕切るものが殆ど無いので、開放的な空間です。ただ、下記の写真のように室内が長方形の作りとなっており、人によっては思いの外狭く感じるかもしれません。
上の2枚の写真から、長細い構造の部屋だというのが分かると思います。
通常のデラックスルームと大きく異なる点は、客室入り口と水回りの空間のそれぞれに仕切りドアが設けられていることです。
仕切りドアの効果は、廊下からの音を極限まで減らせます。また、複数人で泊まると気になる音の問題。水回り空間と客室とを隔てるドアは、そんな時に効果を発揮してくれます。
2方向のガラスから採光しており、窓際は非常に明るく開放感があります。
ホテルの中階層南側のコーナールームは絶好のトレインビュールームです。この眺めも、駅に近いホテルの楽しみの1つです。
夜間だと、また違った雰囲気となります。2025年に新たな広島駅が完成する予定で、工事が行われています。刻々と変わりゆく風景を体験できます。
全客室がビルの中階層から上にあるため、列車や自動車等の交通網といった地上からの音は殆ど気にはなりません。
シェラトン広島の客室設備
次に設備を確認しましょう。
室内に入ると直ぐ隣にはクローゼットがあります。扉を開けると人感センサーで内部の照明が点灯します。
クローゼットの上部には予備の枕が常備されています。ちょっと高い位置にあって、背の低い方だと取り出し難いかもしれません。
ハンガーの数は豊富です。名称が分からないのですが、やわらかハンガーもあります。ハンガーレールには今のご時世だからこそ有り難い、消臭・除菌スプレーも備わっています。
その下には向かって左に東芝製ズボンプレッサー、右にはラゲージラック、スリッパとシューポリッシャーがあります。
デラックスルームは全室共通で再利用スリッパが使われています。一方で、クラブフロアは使い捨てのものが使われており、こういったところで差をつけています。
メインのクローゼットの隣にも収納があります。こちらにはクッション、金庫、浴衣、靴ベラ、ブラシ、アイロンとアイロン台が用意されています。
紅葉をあしらった安芸の国らしい浴衣がパジャマの代わりです。京都ではよく見られるのですが、広島ではちょっと珍しいですね。
次は同じく客室に入ってすぐにある、食器類が収められている収納を確認します。
収納棚の上には初めから電気ケトルが置かれています。ケトルの隣にあるものはコーヒー用のフレンチプレスですが、現在は提供が廃止されています。手軽でコクのあるコーヒーが楽しめていたので、無くなったことは非常に残念ですね。
各棚には食器、無料のドリップコーヒーやお茶、有料のお菓子・おつまみと酒類が並んでいます。
食器が3対あるので、コーナールームは3人での宿泊を想定した作りなのでしょう。大人2人に子供1人の家族向けの設定でしょうか。
冷蔵庫もここに設置されています。コロナ禍においても冷蔵庫内のドリンク類は販売されています。
なお、写真右に写っているプリンは私が入れたもので、シェラトンのものではありませんので悪しからず。
次はデスク周辺を見て回ります。
テレビはLG製の49インチ4K液晶テレビです。
背面にHDMI端子があるので、FireTVやクロムキャストを接続して大画面・高繊細な映像を楽しめます。シェラトン広島の無線LANは高速なので4Kの動画も視聴できます。
ただ、このテレビは癖があって、FireTV等を認識してくれない時があります。その場合は何度か接続機器側の電源オンオフを繰り返せば動作するようになります。
テレビキャビネットとガラスデスクの間には電源と有線LANのコンセントがあります。先ほどのHDMI接続機器の電源供給にぴったりの位置にあってとても便利です。
有線LAN端子は今時は珍しくなってきました。私が携行するノートPCにLAN端子が無いため接続テストは出来ておらず速度は分かりませんが、おそらく無線LANほどのスピードは出ているのではないでしょうか。
テレビキャビネットにはメディアプレイヤーがあります。今回の部屋ではDVDプレイヤーでしたが、部屋によってはブルーレイプレイヤーが設置されています。貸出リストに「DVDプレイヤー・ブルーレイプレイヤー」と記述されており、ホテルにリクエストすると、在庫があれば希望するプレイヤーを借りること出来るでしょう。
キャビネットの他の棚には聖書、lanケーブル、ランドリーバッグと申込書、ルームサービスのパンフレット、ホテルの約款が収められています。
窓の近くにはガラスデスクが設置されています。天板がガラスなのは厄介なもので、光学式やLED式のマウスはほぼ使えません。それから、割れてしまうんじゃないかとヒヤヒヤして心が落ち着かないものです(私だけ?)。
リクライニングチェアは悪く無い座り心地です。
デスクの側には丸形のテーブルとソファ、ソファの隣にシャープ製の空気清浄機があります。
全室に導入されているSealy(シーリー)製「シェラトン スイートスリーパーベッド」は寝心地抜群。バランスよく体圧が支えられ包まれる感覚がありました。
ベッドの両側には、左右対称の照明のコントロールスイッチがあります。また片側には客室電話、USB端子を備えた電源BOX、アラーム時計が並びます。
客室電話がデスクとベッドの側の計2台もあるのは面白いですね。
ここでカーテンの遮光具合をお伝えします。上の写真は朝方にカーテンを閉じていた時に撮影したものです。中途半端な閉め方で恐縮ではありますが、カーテン自体の遮光性は高く、隙間なく閉じれば真っ暗で光は入ってきません。
また、エアコンは温度調整が可能な個別空調です。設定温度と室温が大きく離れていた場合、それなりに大きな音はしますが、そうでなければ大して気にはなりません。
シェラトン広島のウェットエリア
洗面所、バスルーム、トイレはベッドのある部屋とはドア1枚隔てた空間となっています。バスルームとトイレは共にガラスで仕切られており、圧迫感の無い設えです。ガラス下部は目隠し加工がなされており、一定程度のプライバシー確保が出来ています。
洗面台の上には各種アメニティ、その下段にはフェイスタオル、バスタオル、ドライヤー、体重計が用意されています。作りやアメニティは他のデラックスルームやスイートを除くクラブルームとほぼ同じ構造です。
向かって左がバスルーム、右がトイレです。
コーナールームの特徴として、ビューバスとなっており、広く余裕のある作りと相まって開放感があります。ただ、窓ガラスから見る景色はあまり感激するものではありませんでした。ブラインドがあるので、それを下ろして遮ることもできます。
浴槽は大きく、大柄な体格の方でもゆったりと寛げる大きさです。
身長184cmの私が入ってみると、足をあまり曲げることなく座れました。
シャワーはハンドシャワーのみです。水の勢いは丁度良い強さです。シャワーの温度はほぼ安定しているのですが、客室によっては、水の出し始めに通常よりも熱いお湯が出ることが時々ありますので注意してください。
バスアメニティは変更がありました。以前は、シェラトン系列共通の”le grand bain”で、シトロン系の香りが印象的なブランドでした。詳しくはこの後のアメニティの項でお伝えします。
トイレはINAXのシャワートイレです。シンプルな内装に宮島の花火大会の写真が映えます。
シェラトングランドホテル広島のアメニティ
ここからはアメニティについてお伝えします。
シェラトン広島では2022年からは、GILCHRIST & SOAMES(ギルクリスト アンド ソームズ)社のバスアメニティに刷新されました。
今までと同様にボトル方式で、シャンプー、ヘアコンディショナー、シャワージェルの3種が揃っています。
写真にあるアメニティは歯ブラシ、カミソリ、ヘアーブラシ、ボディーローション、シャンプキャップ、バニティキット、ハンドタオル、そして奥にあるのはアルコールハンドシートです。
何故か何時も置かれてあるマウスウォッシュが無かったのは謎です。
シェラトングランドホテル広島コーナールームの感想
シェラトングランドホテル広島はJR広島駅北口の顔ともいうべき代表的なホテルの1つです。接客、サービス、室内設備のどれも比較的高いレベルにあり、快適にホテルライフを過ごせる環境が揃っています。
コーナールームは仕切りドアがあることが特徴です。音のプライバシーが気になる場合は必ずここを選びましょう。また、広島駅側であればトレインビューを楽しめるのも特色です。
真向いにはグランヴィア広島があり、悩まれる方は多いでしょう。
グランヴィア広島の客室の多くはシェラトンのそれと比べそれほど広く無く、ビジネスホテル色が強めです。よりゆったりとした空間で寛ぎたい方はシェラトン広島を選ぶことが正解です。
とても過ごし易く、12時チェックアウトなので、ゆっくりと出発したい人にぴったりなホテルです。
ライバルのヒルトン広島については、別ページに宿泊記があります。
- シンプルながら必要な設備が整っているホテル
- 以前より宿泊費が上昇
- 経年による設備の劣化
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