「ホテルヴィスキオ大阪」はJR大阪駅の北側に位置するビジネスホテルです。駅から徒歩約5分と好立地にあり、ビジネスや観光の拠点に適したホテルです。
2019年12月にシングルルームに宿泊しましたので、朝食・アメニティ・客室を中心に、評判や口コミ通りかレビューします。
ホテルヴィスキオ大阪のおすすめポイント
- 駅や商業施設が近く、利便性が優れている
- 大きな通りから少し離れた場所なので落ち着いた環境
- JR西日本ホテルズグループの安定したサービスを受けられる
ホテル概要
ホテルヴィスキオ大阪は、ホテルグランヴィア大阪がプロデュースするビジネスホテルとして、2018年6月6日にオープンしました。宿泊客が快適にホテルライフを過ごせる為に「3B」というテーマを掲げています。
- Bed(快適な寝心地)
- Bath(寛ぎの空間)
- Breakfast(大阪らしさとイタリアンの融合)
このコンセプトがどのように反映されているか、順を追ってお伝えします。
住所 | 〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目4番10号 |
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アクセス | JR大阪駅北 徒歩5分 |
シャトルバス等送迎の有無 | 無し |
部屋数 | 400室 |
部屋の設備 | 液晶テレビ、電話、電気ケトル、冷蔵庫、ドライヤー、個別空調、ウォシュレットトイレ、フェイスタオル、バスタオル、ナイトウェア、スリッパ、金庫、ズボンプレッサー(貸出)、電気スタンド(貸出)、アイロン(貸出)、変圧器(貸出) |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
電話番号/FAX | TEL.06-7711-1111(代表) FAX.06-7711-5022 |
他のヴィスキオにも宿泊した際の宿泊記があります。比較検討の際、ぜひお読みください。
客室の構成は以下の通りです。
なお、客室は全室禁煙室です。喫煙ブースは1階・2階・4階・6階・8階に設置されています。
部屋の種類 | 広さ |
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スタンダードシングル | 16.6㎡ |
モデレートシングル | 18.7㎡ |
スタンダードダブル | 18.2㎡ |
モデレートダブル | 20.5㎡ |
モデレートツイン | 20.5㎡ |
コンフォートツイン | 23.7㎡ |
スーペリアツイン | 24.9㎡ |
デラックスツイン | 28.1㎡ |
ヴィスキオツイン | 41.4㎡ |
ユニバーサルツイン | 36.5㎡ |
ホテルヴィスキオ大阪のアクセス・立地・周辺環境
JR大阪駅・阪急梅田駅から徒歩6分
ホテルはJR大阪駅の北側にあり、JR大阪駅北口や阪急梅田駅から徒歩6分、地下鉄御堂筋線から徒歩約7分の場所に位置しており、仕事や観光で使い勝手の良いホテルです。
グランフロント大阪タワーB(北館)の道路を挟んで隣にあるので、先ずはグランフロント大阪を目印にすると見つけ易いでしょう。 (グランフロント大阪内にある)インターコンチネンタルホテル大阪の真向かいです。
駐車場について
ホテル敷地内にタイムズ運営の契約駐車場が11台分あります。
2020年2月時点の利用料金は次の通り。15:00~翌日11:00:1泊2,200円、それ以外の時間は10分220円。
館内設備や雰囲気
ホテルフロント
イタリア語で「宿り木」を意味する「ヴィスキオ」の名の通り、フロントロビーは落ち着き寛げる空間となっています。
ホテルクラークが複数名で対応しているので、チェックイン時の待ち時間は短く感じました。
たんぽぽのような照明、背もたれを一部に設けた開放的なソファーが優しい雰囲気を生み出しています。
エレベーターはセキュリティが高い
フロントの奥がエレベーターホールです。エレベーターは4基あるおかげで、客室数の割に待ち時間は長くありませんでした。この部分は同じJR西日本系列のホテルグランヴィアと同レベルと感じられます。
エレベーターはカードキー(客室の鍵)をカードリーターにかざす事で初めて動作するので、一定のセキュリティーが確保されています。女性の方も安心して泊まれます。
客室フロアは黒と薄い灰色の壁紙およびカーペットで設えてあり、シックにまとめられていました。
ホテルヴィスキオ大阪の朝食
朝食会場はホテル1階の 「ヴェルデ カッサ( イタリア語で「緑の木箱」の意)」です。「自然の中で味わうこだわりの朝食」をコンセプトとして、大阪とイタリアンを融合させたメニューが取り揃えられています。
朝食会場のスタッフに朝食券を渡すと席に案内されます。自分で自由に席を選べないのは残念。今回はインターコンチネンタルホテルが眼前に広がる窓際の席が指定されました。
歩道を歩く人からは食べている姿が丸見えで少々気恥ずかしいものでした。
白米の他に焼おにぎりがありました。焼き方にこだわりがあるようで、単なる焼きおにぎりでは無く、石窯で焼いた「窯焼きおにぎり」とのこと。
旅館では焼きおにぎりを時々頂いたことがありますが、ホテルの朝食で見たのは初めてでした。不思議な感覚です。
ご飯類の隣にはお茶漬け用の具材が勢ぞろい。もちろん、通常の白米の添えとしても食べてよし。
お茶漬けの出汁は緑茶と和だしを合わせたヴィスキオ特製で、独特の風味を楽しめます。
ご飯類として、お粥もあります。横の鍋には出し巻き卵が盛られています。この後に見る、あっさりとした味付けの和の惣菜と一緒に優しい献立が作れます。
お味噌汁はお味噌汁サーバーで作ります。味気は無いですが、鍋からお椀に掬うよりは断然楽です。
和惣菜は、先ず、小松菜のお浸し・ひじき煮・納豆が並びます。
その隣には、ごぼうとれんこんのキンピラ、焼き魚としてマスとサバが続きます。
大阪らしさが光る粉物料理
大阪の粉物料理代表として、たこ焼きが2皿も準備されていました。朝からたこ焼きというのも大阪のホテルらしい一品ですね。
こちらもコナモン代表の料理ということでしょうか。大阪名物の串かつです。
今回の衣の中身は白身魚とレンコンでした。
大阪とイタリアンの融合
ヴィスキオ大阪の朝食の特徴である、大阪とイタリアンの融合はどんなものなのでしょう。先ずはパスタです。本日のパスタ(ペンネアラビアータ風)とぺペロンチーノきつねの2種類がありました。
本日のパスタは一見「どこが大阪?」と首を傾げましたが、具材にホルモンが入っており納得しました。ぺペロンチーノは油揚げが入っていました。きつねうどんの発祥の地が大阪だから、それにちなんでの名づけでしょう。
パスタは人気が高く、あっという間に無くなりました。
オリジナルピンサ「大阪」と「十三」です。 「ピンサ」は小麦粉を使う通常のピザとは異なり、米粉や大豆粉を練って作るヴィスキオオリジナルのピザ風料理です。
左の「大阪」はタコとネギとカツオ節を使った浪花感満載のピンサです。その隣の「十三」は十三名物の牛筋こんにゃくの入ったネギ焼きをイメージして焼き上げています。
ピンサはまだあります。画面左の「鶴橋」はプルコギとキムチを組み合わせたもの。もう1つはツナをふんだんに使っています。
最後のピンサは、バジルにポテトとベーコンを加えたものと、マルゲリータです。大豆粉が使われているためでしょうか、胃に重くない、口当たりがとても軽い料理でした。
朝食会場のピンサは計6種類でした。
洋の料理
ウィンナーとベーコンは朝の定番として必ず食べたいものです。
窯焼き野菜は石窯でじっくりとローストしており、蒸し野菜とは違う、野菜の旨みが身に閉じ込められていて素材本来の味が堪能できます。
スクランブルエッグは先のウィンナーやベーコンの添えとして相性がいいですね。定番の組み合わせです。
ハッシュドポテトとトライアングルポテトです。形以外に違いは感じられなかった・・・。
サラダなど
サラダはレタス類から順に並びます。手前にあるのはチーズです。
海藻サラダとポテトサラダです。クルトンは一粒が大きく食べ応えがあります。
サラダのトッピングする野菜は珍しいものがいくつかありました。カリフラワーの一種である「ロマネスコ」、青汁で有名な、栄養豊富のスーパーフード「ケール」、見た目鮮やかな「ビーツ」です。
粉物だけでなく、サラダでも面白い食体験が出来ました。
チーズにサルーミ(俗に言うサラミかな)。
一口サイズのゆで卵料理「ウフマヨ」は、半身のゆで卵の上にコーンと玉ねぎにオリジナルマヨネーズソースをあしらったものです。
パン類はトースト・フォカッチャ・クロワッサン・デニッシュです。
コーンフレークもあります。フルーツはグレープフルーツやオレンジのカットフルーツと、アロエゼリー、フルーツカクテルなどです。
ホットドリンクメーカーでは数種類のコーヒーが楽しめます。
ホットコーヒー・カフェラテ・カプチーノ・ホットミルク・エスプレッソが選べ、紅茶を飲む際の熱いお湯もこちらで用意します。
ホテルヴィスキオ大阪のアメニティ
アメニティバーでお好きなものを
宿泊時に必要なアメニティは、エレベーター付近にあるアメニティバーから選ぶ仕組みです。2022年5月以降、客室内のアメニティは手洗い・洗顔フォームしかありません。
用意されているアメニティは、同じJR系列のホテルグランヴィアと同じものが多くあり高品質です。
アメニティは次の通りです。
- 歯ブラシセット
- ボディウォッシュタオル
- 洗顔料
- クレンジング
- 乳液
- コットン
- ヘアブラシ
- 髭剃り
- ヘアゴム
- シャワーキャップ
- お茶やインスタントコーヒー
客室内のアメニティ
洗面所のアメニティは、洗顔手洗いフォームのみと最小限のものしかありません。先のアメニティバーで使うものを選びましょう。写真にある歯ブラシセットやボディウォッシュタオルは、アメニティバーで配布する形に変更されました。
ホテルグランヴィアのプロデュースということもあり、客室内のアメニティはホテルグランヴィアと同じものでした。
バスアメニティはビジネスホテルでお馴染みの花王ブランドのシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュが揃っていました。
スタンダードシングルルームの紹介
姿見、クローゼット
スタンダードシングルルームをご紹介します。部屋の広さは 16.6㎡と少し狭い部類です。
通路沿いにクローゼットエリア、ユニットバス、姿見があります。
ドア付近のクローゼットに当たる部分には上部が物置、真ん中がハンガーラック、下部にはバゲージラック、スリッパ、シューズブラシと靴ベラがあります。
スリッパは昔ながらの白く薄いスリッパです。
バスルーム
バスルームはユニットバスタイプです。照明は明るく、清潔感溢れる作りです。
なお、デラックスツインルームとヴィスキオツインルームはセパレートタイプです。
長方形の巨大なユニットバスミラーが壁一面に張られています。この大きな鏡のおかげで、浴室が広々と感じられました。
タオル類はバスタオルとフェイスタオルの2種類があり、どちらも厚手で吸水性は抜群でした。
ドライヤーは袋に納まっていました。写真は撮り忘れましたが、パナソニック社製の「イオニティ EH-NE30」です。
洗面ボウルは最近多く採用されている四角いタイプです。使い勝手は良好でした。
ウォシュレットトイレは最小限の機能が搭載されたタイプでした。
シャワーフックは可動式で、フックの高さ調整が可能です。シャワーの水圧は程良い強さでした。
シャワーの水流は3段階の切り替えが可能です。切り替えスイッチがシャワーヘッドにあり、それを押す事で水圧を変えることが出来ます。
バスタブはやや深めで、幅はゆったり入るのに十分な長さがありました。浴槽の底にある滑り止めと、横手摺を使って滑らないようにしてください。
デスク周辺
デスクの上には40インチ以上の液晶テレビが設置されていましたが、この位置は見辛いです。
テレビに首振り機能は無いため、デスクからは真横からテレビを見ることになり、ベッドに寝転びながらだと斜め横から見ることになってしまいました。
テレビとデスクの配置は正反対の方が理にかなっていたと思います。
テレビからは、無料wifiのIDとパスワード、ホテルの館内情報、VOD、レストラン情報が確認できます。WEBニュースも視聴可能でした。
テレビ背面のHDMI端子のアクセスやコンセントの配置に問題は無く、FireTVやChrome Castが利用できました。
無料wifiの回線速度は非常に高速です。 高速Wi-Fi「11ac」として利用可能で、通常の11nと比べ約2.8倍の6,900Mbps(理論値)が出るとのこと。
ホテルの謳い文句の通り、どの時間帯でもアマゾンのprime videoのフルHD動画を滞る事無く再生できました。
Wi-Fiは高速でレスポンスが早いのでストレスフリーです。
液晶テレビ直下には冷蔵庫が収納されています。冷蔵庫のドアポケットにはドリンクホルダがあります。冷凍庫機能はありませんでした。2リットルのペットボトルは何とか入ります。
冷蔵庫の隣の引き出し1段目には、ホテルの安全の手引きやランドリーサービスの申込書が入っていました。
引き出し2段目には、電気ケトルとカップ類が収められていました。電気ケトルはタイガー製です。お茶やコーヒーは客室には無いので、1階のアメニティバーで忘れずに貰ってきましょう。
引き出しの一番下は、セーフティボックスです。がっしりとした頑丈な金庫です。
デスクは広々としています。ノートPCやマウスを置いてもまだまだスペースに余裕があり、ビジネスに適しています。
ミネラルウォーターは 2016年モンドセレクション受賞の天然水「大山山麗」が用意されていました。
合皮の椅子は、クッション性は余りありません。至って普通のものです。
加湿機能付き空気清浄機はSHARP製です。
デスクの端には、有線LAN端子と電気コンセントが2つがありました。
シングルルームからの眺望はききません。隣のビルが見えるだけです。
カーテンの遮光性は高くありません。カーテンレールカバーはJR西日本系列のホテルらしさがありますが、完全に閉めていても、カーテン間と下から光が漏れていました。
ベッドなど
ホテルの売りの1つであるベッドは、シモンズ製のヴィスキオオリジナルモデルを採用しています。ピロートップマットレスの厚さとクッション性にこだわり、肌ざわりの良い素材とキルティングパターンで快適な寝心地がもたらされます。
シングルルームのベッドサイズは、横140cm×縦195cmです。一般的なシングルルームよりも横幅が長く、ダブルベッドと似たような感覚でした。
ベッドサイドにはコンセントと充電用USB端子が備わっていました。
パジャマはワンピースタイプです。ワッフル生地で着心地は良好でした。
各客室は個別空調で、エアコンはダイキン製でした。稼動音は一般的なエアコンと変わりませんでした。
「水の都」である大阪を表現したアートウォールが目を引きます。室内の壁紙は白一色で済ませておらず凝っていてステキです。
ホテルヴィスキオ大阪のまとめ
ホテルヴィスキオのおすすめポイントは次の通り。
- JR大阪駅至近
- 個性的な朝食
- JR西日本系列らしい安定したサービス提供体制リスト
ホテルの立地は文句無しで、グランフロントや駅ビルで大体のものは揃えられます。
朝食は大阪らしさが満喫できるだけで無く、料理への質にこだわりがとても感じられました。二千円台前半でこの種類は圧巻です。
客室のベッドの快適さ、客室の設えは最近のビジネスホテルらしく、とても充実しており快適に過ごせました。同じJR西日本系列のホテルグランヴィアに近い品質に思えました。総じてホテルヴィスキオ大阪はバランスのとれたコストパフォーマンスが高いホテルで、万人におすすめできます。
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