「nol kyoto sanjo」は京都市の烏丸御池エリアにあるホテルです。
過日、管理人が実際に宿泊しましたので、客室、ホテルラウンジなどを中心に宿泊レポートをお伝えします。
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nol kyoto sanjoについて
ホテル概要
nol kyoto sanjoは2020年11月に開業したホテルです。元々は京都の酒蔵「キンシ政宗」の販売所であった京町家を改修しており、その名残が随所に見られます。
ホテル名の”nol”は、”naturally(自分らしく、自然体)”、”ordinarily(普段通り)”、”locally(その土地に触れる)”の3単語の頭文字が由来です。
その名が示すように、京都の町家で、自分の家で過ごすかのような快適な空間を提供するというのが当ホテルのコンセプトです。この後の客室紹介時にじっくりとその内容をご紹介します。
住所 | 〒604-8182 京都府京都市中京区堺町通姉小路通下る大阪材木町700 |
電話 | 075-223-0190 |
アクセス | 地下鉄「烏丸御池駅」 出口5番、出口3-2番より徒歩約5分 |
部屋数 | 48室 |
付帯施設 | ゲストラウンジ(1階) |
チェックイン | 15:00~ |
チェックアウト | 12:00 |
元の販売所部分はホテルフロントとホテルラウンジに改装されました。販売所の裏側の元駐車場部分がホテル客室として増築されています。
ホテルフロントからカードキーを使ってセキュリティドアを開けると、客室のある建物に繋がる渡り廊下が続きます。その先には水盤の中央に植生の坪庭が現れます。
右に目をやると、フロントのガラス越しに見えた坪庭も見られます。無機質なビルの合間にホッと穏やかになれる自然に触れられます。
眩しすぎない自然光を存分に使って、暗から明の転換が巧みに図られています。雨の日にはこの水盤の範囲にのみ雨が降り、ちょっと幻想的な雰囲気が生まれます。
客室について
nol kyoto sanjoの客室は3タイプあります。
客室タイプ | 広さ | 定員 |
---|---|---|
Tsuboyu Superior(10室) | 26㎡ | 最大2名 |
Hibaburo Deluxe(34室) | 39㎡ | 最大4名 |
Tsuboniwa Suite(4室) | 50㎡ | 最大4名 |
それぞれの客室の特徴は次の通りです。「Tsuboyu Superior」と「Tsuboniwa Suite」の写真は一休.com様より引用させていただいています。
- Tsuboyu Superior
-
丸形の檜葉風呂を据えた、水回りのスペースが大部分を占める客室です。バスルームとベッドルームが境目なく続く特徴的な構造です。どちらかというと、1人での滞在に向いています。
- Hibaburo Deluxe
-
当ホテルで客室が一番多い標準的な客室。こことTsuboniwa Suiteにはミニキッチンが装備されていて、長期滞在に適しています。広い間取りでカップル、友人、家族旅行などの大人数での宿泊にベストです。
- Tsuboniwa Suite
-
Hibaburo Deluxeに小さな坪庭と畳スペースを加えた客室です。こちらも家族や友人など複数人で泊まるのに向いています。
立地、アクセス
ホテルは京都市中京区にあります。地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」から徒歩約5分の場所にあります。
ホテルが面する堺町通りには多数の飲食店があります。ホテルから南に数分歩くとモーニングは行列の出来る「イノダコーヒー本店」、「ベルアメール 京都別邸 三条店」といったスイーツショップ、その他選びきれない程にお店に囲まれ、充実したホテルステイが叶います。
錦市場も約500m先にあって徒歩圏内なので、そこで色々なものを買ってきて室内でいただく楽しみ方も出来ますよ。食器類が揃っているので、自分の家にいるような感覚で盛り付けられます。
近隣には、nol kyoto sanjoと同じように宿泊者全員が使えるホテルラウンジを備えた「ザ ロイヤルパークホテルアイコニック京都」、大浴場を備えた「三井ガーデンホテル京都三条プレミア」があります。趣は違いますが、比較検討の際にぜひ宿泊記をお読みください。
なお、提携駐車場などは現在ありません。
nol kyoto sanjoの魅力
日本酒がとことん堪能できる「町家ラウンジ」
nol kyoto sanjoが人気を集めている理由の1つが、「町家ラウンジ」です。こちらのホテルラウンジの特徴は、ホテル自体が元酒蔵なだけあって、宿泊客はキンシ正宗の日本酒が飲み放題なんです。
奥のカウンターに各種ドリンクが用意されています。グラス、お猪口などで美味しくいただけます。
町家ラウンジに用意されていた飲み物は次の通りです。
豊富な日本酒やソフトドリンクをご紹介します(時期によって銘柄は変わります)。
- キンシ政宗 荒武者
- 金鵄正宗
- 純米酒 BONITA
コーヒーやソフトドリンクのメニューは以下の通りです。
- オリジナルブレンドコーヒー
- オレンジジュース
- コーラー
- 十六茶
- ミネラルウォーター
時季によって銘柄は異なりますが、純米大吟醸、純米吟醸、特別純米などの清酒、ワイン酵母を使ったワイン風のお酒「BONITA」といったキンシ政宗の銘柄が最大8種類も並びます。
利き酒感覚で色々な銘酒が試せるのは嬉しいですね。専用のサーバーにセットされた日本酒をグラスなどに注ぎ、町家から通りを眺めながら一杯いただくのは何とも言えない至福のひと時です。
混雑している場合は、用意されているトレーを使って客室内に持ち帰ってドリンクを楽しむことが出来ます。感染症対策に一役買っており、大いに評価したい点です。
なお、町屋ラウンジ自体は7:00から21:00までの営業で、日本酒バーは15:00から21:00まで利用できます。
サービス提供時間は変わる場合があります。
ラウンジのもう一つの売りは、京都発祥のコーヒーブランド「Unir(ウニール)」による高品質なスペシャリティコーヒーが用意されていることです。水温94度のコーヒーの抽出に適した温度で、一杯毎に淹れたて珈琲がラウンジ営業中は何時でも飲めますよ。
1日1ℓ以上愛飲するコーヒー好きの私にとってはたまらないサービスでした。
軽食として「伊藤軒」の京菓子もあって、至れり尽くせりです。本当に日本酒が好きな人には試してもらいたいホテルラウンジです。ホテル前にはちょうど漬物屋さんがあって、酒の肴の調達が捗ります。
漬物は室内で食べてくださいね。お酒はグラスに注いで室内に持ち運べますから。
檜葉風呂でゆったりバスタイム
このホテルの人気の秘密はまだあります。なんと全室ヒバ風呂が備え付けられています。特定の部屋に限定されていません、形は違えど全室にあります。
ヒバの豊かで爽やかな香りはまるで森林浴をしているかのような気持ちにさせてくれます。お風呂好きの方にはぜひ体験してもらいたいです。
バス・トイレ別の客室を持つホテルについては、下記記事で取り扱っています。京都の宿探しの参考にどうぞお読みください。
Hibaburo Deluxeの紹介
今回宿泊したのは「Hibaburo Deluxe」です。部屋数は34室あり、当ホテルの主力客室です。
吹き抜け構造により、館内の廊下は非常に開放感があります。感染症対策は万全、というよりもほぼ外です。
下を覗き込むと、静寂の中に水の流れる音が響いてきて街中にいることを忘れてしまいそう。
下を見ると吸い込まれてしまうかもしれません。危ないので注意してください。
用意された部屋は4階です。足元灯に導かれるように部屋に向かいます。
Hibaburo Deluxeは約40㎡の広さがあります。この大きな空間に乾燥機能付き洗濯機や電子レンジの他に、Hibaburo DeluxeとTsuboniwa Suiteには電子コンロや調理器具などのキッチン用具が予め備わっています。
短期の旅行だけでなく、中長期滞在にも非常に適しています。
部屋の形は正方形に近い形です。半分がベッドやソファの空間、もう半分は水回りが多くを占めています。水回りのタイルには御影石が採用されています。
先ずは水回りから確認します。入り口付近のウォールドアを動かすと、中からはシャープ製のドラム式洗濯乾燥機の登場です。
ベッドから最も離れた場所にあって、室内で過ごす際もあまり音を気にせずに洗濯と感想ができます。
洗濯機の上の棚には備え付けの洗濯洗剤と洗濯入れが予め用意されているので、別途用意する必要はありません。これは長期滞在者には嬉しい点です。
ウォールドアを移動させれば洗濯機が隠せて、そこは大きな姿見になります。
アイランドキッチン風の洗面台です。水回りは黒を基調としており、その中で陶器の洗面ボウルの存在が際立ちます。
洗面台の上の備品は極めて少なくすっきりとしています。いっその事、コップも下の収納にしまえば良かったと思います。一方で、意匠の関係からか、タオル掛けが無かったので、せめてハンドタオル等の受け皿やトレーは欲しかったです。
現在、ハンドタオルは下のタオルが入っている棚に入っています。代わりに、今ではハンドタオルがあった場所にハンドクリームが置かれています。
さて、洗面台の収納にはタオル、アメニティ、ドライヤー、鏡が収まっています。アメニティはまた後述します。ドライヤーは大風量が自慢の「SALONIA」でした。
しかして、空の引き出しが勿体無い!!
新品のコップは空いた空間に入れておけば…
洗面台の真後ろにはトイレがあります。TOTOのウォシュレットで、フタの自動開閉は付いていないものの、自動洗浄機能付きの高機能タイプです。
そして部屋の名称の基となる檜葉風呂のあるバスルームをチェックしましょう。ガラス張りです。
檜葉風呂は独特の香りで心地よいお風呂タイムを演出してくれます。幅と高さがある巨大なものなので、出入りする時はちょっと気を付けましょう。
183cmの私が座っても楽々足を延ばせる横幅です。ここまで大きい檜葉風呂は、京都市内のホテルでは経験がありません。檜風呂だと私が泊まった中では「HOTEL KADO GOSHO-MINAMI」や「ホテルカンラ京都」ぐらいです。
オーバーフローが無いので、お湯は浴槽いっぱいになるまで湛える事が出来ます。お湯の出方は大浴場のそれと似ています。
とても贅沢な仕様の湯船です。一日の疲れが吹き飛ぶようでした。
シャワーはレインシャワーとハンドシャワーの2つがあります。レインシャワーのヘッドは角度を変えられず、真下を向いているのでかなり壁に近づいて使わなければいけません。ちょっと残念。
バスルームの半分以上が洗い場となっていて、浴室はとても大きな空間です。座椅子や洗面器があったら使い勝手は向上したかもしれません。
ウォールドアを動かすことでウェットエリアを隠すことが出来ます。これである程度のプライバシーは確保できますね。
アイランドキッチン風の洗面所を設けたホテルでは、このような構造の部屋が増えている気がします。今まで京都市内の泊まったホテルでは「ソラリア西鉄ホテル京都」、「セレスティン京都」、「ギャリア二条城京都」、「ザ ロイヤルパークホテルアイコニック京都」などが似た仕組みを備えていました。
次にクローゼットやキッチンを見ていきます。
クローゼットは仕切りの無いハンガーラックで構成されています。ハンガーは8つ用意されていました。
その下は荷物置きとなっており、家具の色合いに調和した靴ベラとブラシが並んでいます。黒いボトルは消臭剤ですね。
下の引き出しにはセキュリティボックス、さらにその下はスリッパが入っています。
同じくパジャマがこちらに納まっています。パジャマは上下セパレートの作務衣風ナイトウェアです。ワッフル状の布地で肌触りは優しいものでした。
クローゼットの隣はキッチンです。長期滞在に適した設備が整っています。
電子レンジは温めるだけの単機能だけで無く、グリルやオーブン機能も備わっています。デパートやスーパーで買ってきた惣菜を食べる際には重宝します。
流しのシンクは本当に小さいです。洗い物は少々手こずるかもしれません。
キッチン下には各備品があります。向かって左側には冷蔵庫があり、なんと冷凍庫もあります。コンビニでアイスクリームを買っても安心して持ち帰ることができるのは大きなポイントです。
カトラリーはスプーン・フォーク・ナイフ・栓抜きコルク抜きが揃っています。
食器類は色合いや柄が異なる信楽焼が取り揃えられています。茶筅があるのは京都らしいですね。
電気ケトルやアイスペールもちゃんとありました。
IHコンロは備え付けでは無く、持ち運びの出来るタイプです。鍋はもちろんIH対応です。部屋にあるキッチン用品なら、カット野菜を買ってきて鍋やスープを作るのは簡単に出来ます。
包丁やまな板は貸出品なので、事前にホテル側に要望を出してください。
テレビはソニーのブラビアです。既に動画配信アプリ(hulu・ネットフリックス・U-NEXTなど)がインストールされているので、会員になっている人はログインするだけで動画配信サービスが楽しめます。もちろん、HDMI端子に接続も出来るので、パソコンやFireTVを繋ぐことも可能です。
HDMIケーブルもフロントにて貸出品として用意されています。
テレビの下にはバゲージラック、パナソニック製の空気清浄機があります。
テーブルセットと、ベッドと呼んでもいいような大きさのソファ(多分ソファベッド)が置いてありますが、ここは39㎡の広さを誇る部屋です。全く窮屈さは感じられません。
ベッドは、2台のベッドがくっついた「ハリウッドツイン」です。
壁には改修前の町屋にあった欄間や建具が飾り付けられています。古の趣を客室に吹き込んでくれています。
日中は障子からは程よい光が室内に入ってきます。
4階からは京都のマンション群が広がります。カメラを向けるのも気が引けるほどに近しい距離で、確かに京都に暮らしているかのような体験出来ました。
格子があって助かりました。
フロントスタッフさん曰く、この窓は開けることが出来たそうです。随所に感染症対策が施されていて安心感があります。なお、ガラス窓と先ほどの障子との間にはロールカーテンがあって、しっかりと遮光ができます。
以上が、客室紹介でした。続いてはアメニティをご紹介します。
nol sanjo kyotoのアメニティ
nol kyoto sanjoのアメニティは下記の通りです。環境への配慮、サプライチェーンの遅滞、インフレなどにより内容が異なる場合がありますので予めご了承ください。
- ハンドソープ
- 歯ブラシセット
- ヘアゴム
- コットン
- 綿棒
- ヘアブラシ
- シェーバー
- クレンジング
- 洗顔フォーム
上記のリストの下2つは、「FUMIKA KYOTO」のクレンジングと洗顔フォームです。京都伏見の天然水に京野菜のエキスを配合した京都づくしのブランドです。
客室内に置いていない1階フロントでは化粧水と乳液が販売されているので、ご入用の際はお買い求めください。
バスアメニティのシャンプー・コンディショナー・ボディソープは独自ブランド?をボトルタイプで提供しています。
ティーアメニティは京都の宇治にある「森半」のほうじ茶オーレ・抹茶オーレと、イノダコーヒーのインスタントコーヒーがありました。
貸出品については宿泊予約サイトなどで最新の情報が提供されています。
nol kyoto sanjoの朝食
ホテルにはレストランがありません。そのため、朝食は京都の名店からの仕出し料理を届けてもらう方式がとられています。慌ただしさを感じることなく、部屋でゆっくりと自分のペースで朝食が楽しめますね。それと同時に感染症対策にもなって、昨今の情勢に実に合ったスタイルです。
和食と洋食の2つがあり、宿泊予約時にそれぞれ該当プランを選ぶ必要があります。日毎に数量限定なので、朝食付きの宿泊をお考えの場合は早めに部屋を押さえましょう。
和食は町家料理店「京菜味のむら」の日替わりおばんざい12種・湯葉丼・みそ汁です。
洋食は老舗喫茶店「コーヒーショップナカタニ」のサンドイッチとコーヒーです。上記2つの写真は一休.com様より引用させていただいています。
宿泊予約サイト毎に、これらとは別の朝食プランが企画されることがあります。今までに、洋風弁当や朝粥弁当の朝食付きプランが発売されていました。一休.comや楽天トラベルでは異なる内容の時もあるのでチェックしてみてください。
nol kyoto sanjoの口コミ
各宿泊予約サイトの口コミを見ると、nol kyoto sanjoの評価は非常に高いです。執筆時の5段階評価で、楽天トラベルは「4.7」、じゃらんで「4.8」、一休で「4.6」と高評価です。客室の評価は非常に高く、清潔感・風呂・サービスも同様に好評を博しています。
予約サイト | 評価 | 口コミ |
---|---|---|
楽天トラベル | 4.7 | 楽天トラベルの最新の口コミを見る |
じゃらん | 4.8 | じゃらんで最新の口コミを見る |
一休.com | 4.6 | 一休.comの最新の口コミを見る |
nol kyoto sanjoのまとめ
所感
京都の昔の風情を残しつつ、モダンな客室を融合させたnol kyoto sanjoは様々なニーズに対応できるホテルです。余裕のある空間の中に、最新の設備を取り入れた清潔感のある客室は居心地がよく、本当に自室にいるかのようなノンビリできる場所でした。
ラウンジのお酒や朝食は室内で飲食出来て時間に束縛されず、周りに気を使う必要が無いことも大きなプラスポイントです。
チェックアウトは原則12時までとなっていて存分に寛げますが、それでも足りないほどに過ごし易い環境でした。時間的余裕があれば長期滞在したくなるホテル、それがnol kyoto sanjoです。
皆様のホテル選びの一助になれば幸いです。
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